Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】



「……ったく。親父にバレたら、後が面倒くせぇんだから気をつけろよ」


「すみません」


私の独り言を自分のせいにされたのに、反論する事無く総長さんに謝る女の子。

「私の独り言だったんです。ごめんなさい!」って誤解を解いた方がいいかな? なんてことを考えている間にも


「もう、準備はできているんだろうね?」


「もちろんです。下の駐車場に車を待機させてあるんで、いつでも出れます」


「なら、親父が上から降りてくる前に出るよ。クロとの約束の時間に間に合わなくなる」


「はい」


どんどん進んで行く二人の会話を聞いていた私は、この場から立ち去るタイミングをすっかり失っていた。