Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】



ん? 何で固まってるんだろう……なんて思ったけれど。

よく考えてみたら、ぐちゃぐちゃになっているであろう顔で「私のヒーロー」だなんて告白されたって、どう返していいか困るに決まってるじゃん!


「あの、えっと…」


取り敢えず、この場の空気を何とかしなければとアワアワしていれば


「……よし。言質は取った」


「え?」


何か聞こえた気がして視線を彷徨わせると


「マリアちゃんの気持ちは、よーく分かったわ」


お母様が近づいて来て、私をぎゅうぎゅうと抱きしめた。

その勢いで、触れていた魁の手が離れていく。

……く、苦しい。

さっきも思ったけど、お母様力強いよ!!


「こんな無愛想で面白くもない息子を、そこまで思ってくれるのは貴方くらいしかいないもの」


「……………………」


いやいや、お母様。

貴方は面白くない息子って思ってるかもしれませんが、その息子さんびっくりするほどモテモテですからね?

それこそ男女問わず!!

私の心の声が聞こえるはずもないお母様は


「これで心置きなく、魁のお嫁さんとして迎える事ができるわね」


満面の笑みで、お父様を見る。