な、何て事するんだこの人は!!
手首を掴まれているからどうする事もできず、きっとぐちゃぐちゃになっているであろう顔を覗き込まれる。
そんな顔を少しでも魁の視界から外そうと背けてみたら、その先では驚きつつも好奇心いっぱいの眼差しがいくつもこちらに向けられていて、私達二人の様子を窺っていた。
ひぃーっ!
皆に見られてる!?
反対を向いても、愛ちゃんと煌さんがきっと同じく見ているだろうから恥ずかしい顔を晒すことに違いはなく。
視線の数に負けて正面に向き直ったら、顎を掴まれて逃げ場を失った。
お願いだから、そんなにじっくり見ないでぇーっ!!
この状況と、部屋にいる全員の注目を集めているのが恥ずかしすぎる。
「あ、あのっ!」
それなのに。
その元凶になっている魁は、この場の空気に全く気づいていないようで
「……泣いていたのか」
「え?」
「腫れてる」
手首を掴んでいたもう片方の手で、そっと目元に触れてくる。
「いや、あの……」
確かに、ついさっきまで魁が私の為にしてくれていた事が嬉しくて泣いていたけれど。
今は、羞恥で泣きそうです!


