あぁ……
イギリスでは、どんなに努力してもお祖母様に認めてもらえなかったけれど。
この人達は家族として私を受け入れてくれるんだ。
そう思ったら鼻の奥がツンとして、目頭が熱くなる。
「ほら、皆んな待ってるから早く行こう」
にこりと爽やかな笑顔を見せた煌さんが、そっと背中を押して私を促すから。
「…はい」
溢れる感情を押し込めるように頷いて、ぼやける視界の先にあった席に着く。
そして、皆んなに囲まれて始まったランチでは
「魁君ってば小さい頃から、ほんと反応薄くてさぁ。周りの事にまったく興味ないんだよ」
魁の小さい頃の事や
「マークに直談判しに行っていたと聞いた時は、本当に驚いたよ」
「イギリスのパーティーから帰って来たら、婚約して来たって言うんですもの」
私と出会ったクリスマスパーティー後から、日本で再会するまでの行動を事細かに話してくれた。
その内容に赤面していた私だけど、次の言葉に内心みるみる青褪めていく。
「マリアちゃんのお兄さんから、ほぼ毎日送られてくる資料の山に埋もれていた事もあったな」
今でも、偶に埋まってるが…と、笑いながら話すお父様。


