Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】



あぁ……
イギリスでは、どんなに努力してもお祖母様に認めてもらえなかったけれど。

この人達は家族として私を受け入れてくれるんだ。

そう思ったら鼻の奥がツンとして、目頭が熱くなる。


「ほら、皆んな待ってるから早く行こう」


にこりと爽やかな笑顔を見せた煌さんが、そっと背中を押して私を促すから。


「…はい」


溢れる感情を押し込めるように頷いて、ぼやける視界の先にあった席に着く。

そして、皆んなに囲まれて始まったランチでは


「魁君ってば小さい頃から、ほんと反応薄くてさぁ。周りの事にまったく興味ないんだよ」


魁の小さい頃の事や


「マークに直談判しに行っていたと聞いた時は、本当に驚いたよ」


「イギリスのパーティーから帰って来たら、婚約して来たって言うんですもの」


私と出会ったクリスマスパーティー後から、日本で再会するまでの行動を事細かに話してくれた。

その内容に赤面していた私だけど、次の言葉に内心みるみる青褪めていく。


「マリアちゃんのお兄さんから、ほぼ毎日送られてくる資料の山に埋もれていた事もあったな」


今でも、偶に埋まってるが…と、笑いながら話すお父様。