Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】



……そういえば。

始業式の日に先生がそんな事を言っていたような気がするけれど。

魁と結婚する事が決まっている私には、大学も専門学校も関係のない事だと思っていたのに。

職員室近くの部屋で始まった進路調査で


「……え? 結婚して専業主婦になる?」


「はい」


「冗談よね?」


「いえ、本気なんですが……」


「……………………」


進路指導の先生が私の言葉に固まった。


「………?」


私、特に変な事言ってないと思うんだけど。

高校卒業と同時に結婚する人だっているよね?


「周防さん、今お付き合いしている男性がいるの?」


「そうですね……います」


嘘でしょ?って顔をする先生は


「お相手は年上の方なの?」


「いえ、私と同じ17歳です」


「同い年!?」


びっくりするくらい大きな声で叫ぶと


「では、相手の方は就職なさるのね?」


「……わかりません」


「は?」


「卒業後の事は何も聞いていないのでわからないんです」


私の返答にみるみるうちに顔色が青褪めていって


「ちょっと、ここで待っていなさい!」


慌てて部屋を出ていってしまった。