それに……
「ほら、これなんかマリアに似合うんじゃないか?」
所狭しと並べられていく商品の中から、一着取り出して私に見せるマーク兄さん。
「……………………」
これ……?
「うん、似合ってるね」
「あぁ、これにしよう」
アル兄さんも、頷いて同意しているけれど
「マーク兄さん。私、普段着れる服がいい……」
マーク兄さんの手にしている商品は、明らかにパーティー用のドレスで、間違っても普段着るような服じゃない。
パーティーの多いイギリスならともかく、今の私は日本に住んでいるわけで。
……これを、何処に着て行けと?
「それなら、他の店で普段着れる服も買おうか」
「……………………」
私の意見を聞いたマーク兄さんは、持っていたドレスを店員さんに渡して「これに合う小物も一式」と更に注文をつける。


