Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】




そして部屋付きと呼ぶには立派過ぎる露天風呂を満喫した私が、遅い昼食を食べながら魁さんから聞かされたのは


「え……今日もここに泊まるんですか?」


「あぁ」


今日も帰れないという事実だった。

確かに窓の外一面に広がっている季節外れの雪景色を見れば、なんとなく感じてはいましたけどね。

なんでも、この宿のある場所が山奥すぎて除雪車が辿り着かなかったんだそうで。

車も動かないというのに、バイクで来ている私達が帰れるわけがない。

あれ?

じゃあ、明日は帰れるの?と素朴な疑問が頭を過ぎったけれど。


「明日は迎えが来る」


質問する前に魁さんがボソリと呟いた。


「お迎えですか?」


「あぁ、明後日から学校が始まるからな」


やっぱりバイクで帰れないから、お迎えを頼んだのだろうか。

そんな事を考えながら、目の前のサンドイッチに手を伸ばす。

少ししたら夕飯があるから軽いものでと用意してくれたのは、メロンとマンゴーがたっぷり使われたアフタヌーンティーのセット。

フルーツの甘さが胃に染みて、とっても美味しい。