Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】



ガラス張りの店内は煌びやかなシャンデリアに照らされて、控えめに流れるクラシックに美しく飾られたショーウィンドウ。

今、座っているお洒落なソファーも、座り心地抜群で。

風格と気品が漂うその様子から、一目で高級店だと分かる。



「いらっしゃいませ。何かお探しのものはございますか?」


タイミングを見計らって声を掛けてきた店員さんも、洗練された感じの男性で。

一人だったら、絶対に足を踏み入れる事のないお店だ。


「取り敢えず、レディースの新作デザインを全て見せてくれ」


「畏まりました」


マーク兄さんの要求に笑顔で頷くと、店内にいた他の店員さんを呼んでテキパキと動き始める。


店内の雰囲気から、ある程度の予測はしていたけれど……

目の前に次々と並べられていく服は、どれも大人っぽくて。


「あの……マーク兄さん」


「どうした?」


「このお店で、私の服買うの?」


「買うから、店にいるんだろう?」


兄さん達の服を買うなら分かるけど、私に着こなせる服があるとはとても思えなかった。