……そう思った直後。
ぐぅーーーきゅるるる〜〜………
大きな音が、静かな部屋に響き渡った。
「……………………」
「……………………」
……もう、やだ。
言ってる傍から何で鳴るの!?
欲求に忠実過ぎる自分のお腹が恨めしい!
居た堪れなくて無言を貫く私に
「取り敢えず、飯運んでもらうから風呂入ってこい」
笑いを堪えながら、この部屋に付いている露天風呂を指差す魁さん。
「…………はい」
それに小さく返事を返して、重い身体を持ち上げる。
これ以上は何も言うまい。
だって魁さん、こんな私でいいって言ってくれたもん!
そして完全に開き直った私は、ベッドから立ち上がろうとしたところで
「…………………!?」
自分の身体に何も纏っていない事に、今更ながら気が付いた。
ぎゃーっっ!!!
声にならない悲鳴を上げて、慌ててシーツを巻きつける。
何で、今の今まで気づかなかったんだ私。
そーっと隣を窺えば、こっちを見ていた魁さんとばちりと目が合う。
散々起き上がったり突っ伏したりしてたんだから、もう手遅れだとは思うけど。
「……み、見えてました?」
一応、確認すれば
「あぁ、丸見えだったな」
予想通りの言葉が返ってくる。
……ですよね。
陽が差し込んでいる明るい部屋ですから!
もう色々とやらかしまくってて、どこにツッコミを入れていいのかわからない。
こうなったら、少しでも早くこの場から立ち去ろう。
「た、大変お見苦しいものをお見せいたしましたっ!!」
恥ずかしさ満載で立ち上がった私は、絡むシーツに足を取られながらヨロヨロと部屋の外へと続く露天風呂に向かったのだった。


