サラサラの前髪をかき上げる仕草も。
いつもはキツイ目元が緩やかに弧を描いているその表情も。
その全てが、私の目には眩しすぎて。
見ちゃいけないものを見てしまったような感覚に囚われて、視線をそっと逸らしたら。
ふと目に止まったのはベッドサイドの時計。
「……………………」
……え?
一瞬、自分の目がおかしくなったのかと思ったのだけど。
間違いなく今の時間を指し示しているであろう時計の針を、目を擦ってもう一度凝視する。
「…………3時?」
見た時間をそのまま口に出したら
「ん? あぁ、3時だな」
隣の魁さんからは、同意する声が返ってきて
「3時!?」
今度こそ、身体の痛みも忘れて飛び起きた。
「……っ」
身体痛い……じゃなくて!
どんだけ寝てたの、私!!
いくら朝方に眠ったからって、こんな時間になるまで起きないなんてどうなの?
「3時って……」
呆然と呟けば
「……一応、昼前に起こしたんだぞ」
「え……」
まさかの答えが返ってきた。
起こしてくれたのに、起きなかったの!?
「何度か声を掛けたが起きる気配もなかったし、昨日は無理させたのはわかってたからそのまま寝かせておいたんだよ」
「……………………」
魁さん、一応無理させたという自覚はあったんですね。


