昨夜のあれやこれやを回想していた私に
「これからも、ちゃんと呼べよ」
追い討ちをかけるように促してくる魁さんは
「う……善処します」
「呼ばなかったら、今度は抱き潰すぞ」
ニヤリと笑みを浮かべて怖い言葉を吐く。
「……………………」
今度は抱き潰す?
……あれ? ちょっと待って。
「今度は」って事は、昨日のアレは抱き潰されたのとは違うの?
じゃあ、抱き潰されるってどんな状態?
まさかの言葉に固まっていれば
「呼べよ」
隣から圧の込められた低音が響いてきて
「は、はいっっ! 呼びます! 是非とも呼ばせていただきますっ!!」
身の危険を感じた私は、反射的に返事をしていた。
だって、自分の身体大事!
今でさえ、身体中の痛みに悶絶しているというのに。
これで抱き潰されるような事になったら、きっと屍と化しているに違いない。
その姿を想像して身震いしていた私の返事に満足したらしい魁さんは、嬉しそうに目を細める。
「……………………」
うわぁ……
今の今まで身体の痛みや昨日の事ばかりに気を取られていたけれど。
明るい日差しが差し込む部屋で見えた目の前の魁さんは上半身裸で。
寝起きで気怠そうなその表情は、途轍もなく色っぽい。


