Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】



……はずだったのに。




「~~~~~~っっっ」




身体の節々が悲鳴を上げて、起き上がる前に崩れ落ちた。




「……………………」




なにこれ。



一体、何が起こったの?



思うように動かない自分の身体がどうなってしまったのか理解出来ず、呆然としていたら




「…………大丈夫か?」




隣から気遣うような声が掛かる。



大丈夫か、と問われれば




「全然、大丈夫じゃないです」




経験した事のない痛みに悶絶する私は、全然大丈夫ではない。



まるで全身が筋肉痛のようで。



ギギギ、とぎこちなく首を動かして横を見ると、至近距離でダークブラウンの瞳と視線が交わる。






「……お手柔らかにって、お願いしたのに」




間違いなくこの痛みを引き起こした張本人に、恨みがましく文句を言えば




「それは、お前が悪い」




私が悪いと言う。




「なんで!?」




「何度言っても呼ばないから」




「最後は、ちゃんと呼んだもんっ!!」




「最後だけな」




「……う」




そうだった。



昨夜ベッドの中で「魁」と呼べと言われ続けたのに。



魁さんを呼び捨てにするなんて恐れ多いと頑なに拒否していたら、「呼ぶまで止めない」と宣言されて。



空が薄っすらと明るくなってきた頃に観念した私が「魁」と呼んだら、やっと許してくれたのだった。




「……………………」




一晩中抱かれ続けて、いつ眠ったのか全く記憶がないんですけど。