「え?」
私の肩口に埋めていた顔を上げた魁さんに、硬直していた首をゆるゆると動かして視線を向けると……
そこには、安堵の息を吐いて驚くほど甘い色を宿したダークブラウンの瞳が私を見つめていた。
「マリア」
私の名前を愛おしそうに呼ぶ、なめらかな低音に。
「お前だけを愛してる」
甘い愛の言葉に、未だ痛みの残る身体の奥が反応する。
「……っ」
この人は、どうしてこんなにも私を愛してくれるの?
込み上げてくる思いに、視界が再び滲み始めて。
「私も……」
だから私も
「魁さんだけを愛してます」
身体中から溢れ出す思いを、そっと伝える。
貴方だけが愛おしい、と。


