Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】



「え?」


私の肩口に埋めていた顔を上げた魁さんに、硬直していた首をゆるゆると動かして視線を向けると……

そこには、安堵の息を吐いて驚くほど甘い色を宿したダークブラウンの瞳が私を見つめていた。


「マリア」


私の名前を愛おしそうに呼ぶ、なめらかな低音に。


「お前だけを愛してる」


甘い愛の言葉に、未だ痛みの残る身体の奥が反応する。


「……っ」


この人は、どうしてこんなにも私を愛してくれるの?

込み上げてくる思いに、視界が再び滲み始めて。


「私も……」


だから私も


「魁さんだけを愛してます」


身体中から溢れ出す思いを、そっと伝える。

貴方だけが愛おしい、と。