ここまで来て止めるなんて有り得ない。
今やめても、いつかまた同じ痛みを経験しなければならないのなら一緒だもの。
そうでしょう?と告げれば
「マリア」
鼓膜を震わすように私の名前を囁きながら、逞しい身体を寄せてくる魁さんは
「痛かったら、爪を立ててもいいから」
絡めていた手を解いて、私の手を自分の身体に誘導する。
それに甘えるように広い背中へと腕を伸ばせば。
次の瞬間、身体を貫く一際強い痛みに一瞬目の前で火花が散った気がした。
「い……っ!!」
痛くて。苦しくて。熱い。
あまりの衝撃に、溜まっていた涙がぽろりと零れる。
まるで下腹部の中心に心臓が移動したかのように、ズクリと鈍く響く痛み。
反射的に爪を立ててしまったけれど、今の私にできることといったら。
只々、身体を硬直させて痛みを我慢することしかできなかった。


