初めての時は痛い。
それは綾ちゃんから借りた漫画でも読んだし、同じクラスの子たちが自分たちの体験談を教室の中で話していたのを聞いたことがあるから知識としては知っていた。
でも皆嬉しそうに話していたし、魁さんから与えられる痛みならば耐えられる。
そう思ったのは本当。
本当だったのだけれど。
「ひ、いっ……!!」
それは、想像以上のものだった。
信じられないほどの圧迫感と、熱を持ったモノが中心をこじ開けていく痛みに身体が悲鳴を上げる。
───初めてって、こんなに痛いものなの!?
痛みで意識が飛びそうになるのを、必死に堪える。
何かに縋り付こうと力の入らない手を彷徨わせれば、大きな手に優しく絡め取られた。
ゆっくりと視線を上げれば、額に汗を浮かべた魁さんが私を見下ろしていて。
「かい、さ……」
薄っすらと赤い目許は、何かに抗うように眉根を寄せている。
「───悪い。お前が痛がるのをわかっているのに、やめてやれない」
やめてやれない?
真っ直ぐに見つめて、謝罪の言葉を口にする魁さんに
「やめないで」
やめる必要なんてないのだと、絡め取られたままの手に力を込めた。


