Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】



その後……

部屋に戻った私に、見事な変装…もとい、メイクを施して変身させたランスロットさん。


「ランスロットさんって、メイクまで出来るんですね」


初めて目にしたその見事なメイク技術に、驚きを隠せない。

だって、鏡に映る私は、メイクアーティストが施すような完璧なメイクをされていて。


一体、どこでそのメイク技術を学んだのか……。

ものすごく気になる。


「何時、如何なる時にも主人の要求に応えられるよう、一通りの事が出来なければ、優秀なバトラーとは言えませんから」


さらりと答えるランスロットさんは、当然の事のように言うけれど……

それって、すごい事だと思う。

言われるかもしれない事の為に、色々な勉強をしておくってことだよね?


「すごいんですね……尊敬します」


本当に、尊敬しちゃう。

その中に、メイク技術まで含まれているなんて。

執事の仕事って、奥が深い……。


「お褒め頂き、光栄です」


そんな私を鏡越しに見ながら、くすりと笑って答えるランスロットさんに、以前のような刺々しさはない。