その後……
部屋に戻った私に、見事な変装…もとい、メイクを施して変身させたランスロットさん。
「ランスロットさんって、メイクまで出来るんですね」
初めて目にしたその見事なメイク技術に、驚きを隠せない。
だって、鏡に映る私は、メイクアーティストが施すような完璧なメイクをされていて。
一体、どこでそのメイク技術を学んだのか……。
ものすごく気になる。
「何時、如何なる時にも主人の要求に応えられるよう、一通りの事が出来なければ、優秀なバトラーとは言えませんから」
さらりと答えるランスロットさんは、当然の事のように言うけれど……
それって、すごい事だと思う。
言われるかもしれない事の為に、色々な勉強をしておくってことだよね?
「すごいんですね……尊敬します」
本当に、尊敬しちゃう。
その中に、メイク技術まで含まれているなんて。
執事の仕事って、奥が深い……。
「お褒め頂き、光栄です」
そんな私を鏡越しに見ながら、くすりと笑って答えるランスロットさんに、以前のような刺々しさはない。


