Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】





「自分のことだからとか、俺に迷惑が掛かるからとか考えて、何も言わずに一人で行動するのだけは止めてくれ」


魁さんに?


「はっきり言って、そっちの方が迷惑だ」


「でもっ……」


それで魁さんが危険な目に遭ったら、どうするの?


「でもじゃねぇ。知らないところでお前がまた危険な目にあうのは、俺が耐えられないんだよ」


眉根を寄せて、辛そうな顔をする魁さん。


「……………………」


今回の事で、私はどれだけこの人に心配をかけたのだろう。

いつも私のことを見守ってくれる魁さんは、どこまでも優しい。

だからこそ、私の事で彼を巻き込むのは極力避けたいのに。


「返事」


魁さんは、それを許してくれない。

何も言えなくて黙っていれば、グッと腰に回された腕に力が込められて。


「───返事」


再度、威圧感たっぷりの低音で答えを促すから


「……っ、はいっ!」


反射的に返事をしてしまった。


「絶対だぞ。次に一人で勝手に行動したら、監禁するからな」


「かんきん…?」


まさかの言葉に思考がついていかなくて、言われた事をそのまま口にすると


「そうすれば、もう二度とお前の身体にこんな傷がつく事はなくなるだろ?」


私の手首をそっと掴んで、痣が残るそこへと視線を向ける。