Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】




それから、私の生活は一変した。

このままじゃ駄目だと、ご飯をしっかり食べて睡眠を取るようになって。

お医者様もカウンセラーの先生も驚くほど回復した私は、暫くしてイギリスに戻ることになった。

イギリスでは、相変わらず辛い日々が続いたけれど。

何度も心が折れそうになる度に、ゆう君がくれたメッセージを読み返しながら自分を奮い立たせていた。

私が向こうで生活していられたのは、間違いなくゆう君のおかげだ。

だから……


「ありがとうございます」


今更だけど。


「私を探してくれて、ありがとうございます」


あの時、言えなかったお礼を言いたくて。


「あの時、魁さんが探してくれていなかったら……今、私はここにいなかったかもしれない」


「……マリア」


「もう一度、魁さんが迎えに来てくれるって約束してくれたから、イギリスでの生活に耐えられたんです」


「……………………」


「本当に、ありがとうございました」


魁さんの方に体ごと向きを変えて、感謝の気持ちを伝えた瞬間。

私は、魁さんの腕の中にいた。