それから、私の生活は一変した。
このままじゃ駄目だと、ご飯をしっかり食べて睡眠を取るようになって。
お医者様もカウンセラーの先生も驚くほど回復した私は、暫くしてイギリスに戻ることになった。
イギリスでは、相変わらず辛い日々が続いたけれど。
何度も心が折れそうになる度に、ゆう君がくれたメッセージを読み返しながら自分を奮い立たせていた。
私が向こうで生活していられたのは、間違いなくゆう君のおかげだ。
だから……
「ありがとうございます」
今更だけど。
「私を探してくれて、ありがとうございます」
あの時、言えなかったお礼を言いたくて。
「あの時、魁さんが探してくれていなかったら……今、私はここにいなかったかもしれない」
「……マリア」
「もう一度、魁さんが迎えに来てくれるって約束してくれたから、イギリスでの生活に耐えられたんです」
「……………………」
「本当に、ありがとうございました」
魁さんの方に体ごと向きを変えて、感謝の気持ちを伝えた瞬間。
私は、魁さんの腕の中にいた。


