Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】




……ん??

予約を “ 取らない ”?

“ 取れない ” の間違いじゃなくて?


「えっと……取らない、んですか?」


もしかして聞き間違いかもしれないと、もう一度聞き返せば


「あぁ。元々この部屋に、一般客が泊まることはない」


更にクエスチョンマークが浮かぶ答えが返ってくる。


「え……?」


一般客が泊まることはない?

じゃあ、ここに泊まるのは一体どんな人たちなの?


「ここはアラブの王族やら各国政府の高官やらが極秘で泊まりに来るから、普段は空いているんだよ」


「……はい?」


アラブの王族や、各国政府の高官!?


「そ、そんなところに私たちが泊まっちゃっていいんですか!?」


基、“ 私 ” が泊まっちゃっても、だ。

日本のみならず、海外でも有名な大企業の御曹司である魁さんならともかく、一般ピープルの私が泊まっちゃダメな部屋でしょ!

あわあわしている私を見ていた魁さんは


「あぁ、あと……イギリスの貴族も来るな」


そう言って、面白そうにくすりと小さく笑った。