「少し休むか」
一通り観光をして、足が疲れてきた頃に魁さんが連れてきてくれたのは、ホテルの中にあるお洒落なカフェだった。
「わぁ……すごい並んでますね」
かなり歩き回ったから、本当はすぐにでも座りたかったのだけれど。
入口から続く長蛇の列ができていて、すぐには入れそうにない。
───これ、一時間以上待つんじゃないの?
そう思っていたのに。
「ご予約の結城様、二名様ご案内致します」
一時間どころか、入店5秒で席に案内されました。
さすがです、魁さん!
「……予約取っていたんですね」
ウェイトレスさんが、おしぼりを置いて離れたのを確認してから尋ねてみれば
「あぁ。一年中混んでいる店だと聞いていたからな」
「い、一年中……」
とても人気のあるカフェのようで。
魁さんもこういうお店に興味があるのかな?と思っていたら……
「よく知っているんですね」
「慧に聞いた」
「なるほど……」
情報源を聞いて納得した。
色々な女の人たちとデートをしまくっている慧さんならば、絶対詳しいよね。


