Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】




その後もペンギンやクラゲ、深海魚などを色々見て回って。

水族館を出てから、かなり遅めの昼食。

間違いなく朝食が遅かった私に合わせてくれたであろう魁さんは、お腹が空いていたのだと思う。

注文した海鮮丼と天ぷら定食を、ぺろりと平らげていた。


───相変わらず、すごい量だな……

そんなことを考えながらボーっと見ていたら、あっという間に食べ終えてしまった魁さんが


「……食わねぇのか?」


緑茶を飲みながら不思議そうに尋ねてくるから


「た、食べますっ!」


止まっていた箸を再び動かして、塩サバを頬張った。

……うん。塩サバ定食やっぱり美味しい!!


食事を終えた私たちが次に向かったのは芦ノ湖。

関所を回ったり、途中で立ち寄ったお店で修さんやランスロットさんのお土産を買ったり。

芦ノ湖を一周する遊覧船にも乗って、春の温かい風を楽しんだ。


「……………………」


地元の方では、どこに行っても騒がれてしまう魁さんだけど。

手を繋いで歩いていても、ここでは誰にも気づかれない。

狙ってくる奴らもいないから、普段に比べて魁さんもリラックスしているように見えた。


───楽しいな。

このまま時間が止まってくれればいいのに。

左手に感じる手の温もりに、緩む頬が止められない。

そっと隣を見上げてみれば、ダークブラウンの瞳がこっちを見ていて。


「楽しいか?」


「はい、とっても楽しいです!」


「そうか」


私の返事に優しく微笑んだ。

家族連れやカップル、多くの外人さんで賑わうこの場所は、ゆっくりと時間が流れている。