今回は、一体どんな買い物になっちゃうんだろう?
兄さん達との過去の買い物を思い出すと、溜め息しか出てこない。
まぁ、ここは日本だから、イギリスみたいな事にはならないだろうけど……
「…………はぁ」
がっくりと肩を落として振り向けば
「美味しい紅茶とマフィンを用意してあるから、マリアちゃんと魁もこっちにおいで」
にこりと穏やかな笑みを浮かべた煌さんが、優しく声を掛けてきた。
兄さん達が、私の事を思ってくれているのはよく分かっているから……
「はい、ありがとうございます」
目の前にいるマーク兄さんに、それ以上不満を口にするのはやめて笑顔で頷いた。