Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】





転がっている小石に気をつけながら、階段を上って行く。


「……………………」


魁さんは靴擦れしない靴を履いて来いと言っていたけれど。

昨日は雨でも降っていたのか、所々ぬかるみもあるこの道で少しでもヒールの高い靴を履いてきていたら……

靴擦れどころか、私なら間違いなく足首を捻っていたと思う。

うん。スニーカーにして良かった。

グッジョブ、私!

自分のチョイスに満足しながら歩いていれば


「着いたぞ」


「え?」


いつの間にか石畳になっていた階段は終わり、さっき見えた鳥居は通り過ぎていて。

目の前には、小さな神社がぽつりと建っていた。

神社といえば境内に多くの木があるイメージだったけれど、ここに背の高い木は一本も見当たらない。

ぐるりと見渡して目に入るのは、拝殿の左側にある大きな岩、岩岩。

それぞれがきれいな四角い形をしていて、まるでストーンサークルのようにも見えるその空間はとても神秘的だった。


「すごい……」


それをボーっと眺めていれば


「ほら、願い事するんだろ?」


頭上から声が降ってきて。


「そうだ、願い事っ!」


我に返って拝殿に近づいた。