Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】






一瞬、何が起こっているのか理解できなかったけれど。

魁さんの顔が、目の前に迫ってきて。

唇に触れた柔らかな感触に、一気に頭がフル回転を始める。


「……っ……!?」


───え、うそ……

これ、夢じゃないっ!!

ぼやける視界に焦点を合わせて、離れていく美貌を凝視してしまう。

視線が交わったまま、固定していた体をゆっくりと解放すると


「目は覚めたか?」


「は、はいぃぃぃっ!」


飛び起きた私を見ながら、肩を揺らして笑う魁さんは


「くっくっ。下で待ってるから、支度が出来たら下りて来い」


絶対、二度寝はするなよ?と、釘を刺してから部屋を出て行った。