───だから。
「───…ぃ」
安眠を妨害するように、誰かに肩を優しく揺すられる。
「………んー」
人が気持ちよく寝てるのにーっ!!
お願い。
もうちょっとでいいから、眠らせて。
せめて、あと五分でいいの。
「あと、五分……───」
なのに……
「……五分? 五分も寝てたら、朝メシ食えなくなるぞ」
更に肩を揺すられて、沈み込もうとしていた意識がゆっくりと浮上する。
……朝ごはん?
その言葉に反応して、キュルルルと鳴る私のお腹。
まだ眠いけど、お腹も空いてきたなぁ……なんてぼんやりと考えて。
じゃあ、そろそろ起きようかと動かそうとした体が、さっきから全く動かないのはナゼ?
確認しようと、重い瞼を必死で持ち上げれば
「───何でまだ寝てるんだ、お前は」
目の前に見えた、見目麗しいお顔。
「む……?」
まだ夢の中だと勘違いしたのは、不可抗力です……。


