Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】






「安全だと思っていた日本で、命の危険に晒されたんだ。しかも、セキュリティーの厳しいスクール内で拉致されて」


「……………………」


「またこんなが事件が起こったらと思うと、心配でお前を置いてイギリスに帰ることはできない」


マーク兄さんの言うこともわかる。

わかるけど。


「い、嫌っ!」


それでも私は、日本を離れたくない。


「マリア……?」


まさか私が反発するとは思っていなかったのか、驚いたように目を見開いたマーク兄さんだったけれど。


「私、イギリスになんて帰りたくないっ!」


「マリア……」


「イギリスでだって、同じようなことが二度もあったじゃない。だからマーク兄さんは、私を日本に留学させたんでしょう?」


「……………………」


「何処にいても危険な目に合うんだったら、私は日本にいたいの」


何よりも、魁さんと離れるなんて考えられなかった。