Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】





「この間、家にお見舞いに来てくれた煌さんと慧さんが、ランスロットさんと話をしていたのが聞こえちゃったの」


私に気を使って、顔の腫れが引いてからお見舞いに来てくれた魁さんのお兄さん達。

持ってきてくれた両手いっぱいの花束は、今も私の部屋で綺麗に咲いている。


「余計な話を……」


チッ、と舌打ちをしたマーク兄さんに


「私は、もう大丈夫だからね」


「マリア?」


「響先生も、もう大丈夫だって言ってたでしょ? 顔の痣が消えるまでにはもう少し掛かるけど、折れた腕以外はもう痛くないし」


「……………………」


「だから、無理しないで。会社の人達、兄さんが帰ってくるの待ってるよ?」


安心してほしくて、もう大丈夫だと笑顔で答えれば


「マリア……」


少し悲しそうに眉尻を下げる二人の兄。

兄さん達が帰るのを躊躇しているのは、きっと私の怪我のせいだ。