「……………………」
問題ないと言うけれど。
本当は、二人ともゆっくりなんてしていられないはずなのに。
アル兄さんは冬休みが終わったばかりで、大学に行かなければならないし。
マーク兄さんに至っては、こんなに長くイギリスを離れているなんて初めてじゃないだろうか。
まとまった休みを取る時は、少なくとも2週間前から仕事の量を増やして調整していると以前聞いたことがある。
今回の急な来日で、そんな調整はできなかっただろうから。
今頃、なかなか帰って来ないマーク兄さんを待っている会社の人たちは青褪めているに違いない。
そう考えると、早くイギリスに戻った方がいいと思うのだけど……
「でも、アル兄さんは大学が始まってるし、マーク兄さんだって大事な会議を途中で抜け出して日本に来てくれたんでしょう?」
いつまでも日本にいられないよね?と、滞在する気満々の二人に言葉を返せば
「……………………」
「……誰から、それを聞いた?」
苦笑いして黙り込んでしまったアル兄さんと、眉間に皺を寄せるマーク兄さん。


