Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】





「心配掛けちゃって、ごめんね」


心配ばかり掛けてしまっている二人の兄に謝れば


「マリアが謝る必要はないよ」


「大事な妹なんだから、心配するのは当たり前だろ」


優しい言葉と笑顔が返ってくる。


「うん……、ありがと」


───よかった……


二人とも怒ってはいないみたい。

だけど。

その笑顔に、ほっとしたのも束の間だった。

手を握ったまま、私の頭をしばらく撫でていたマーク兄さんだったけれど。


「───魁」


「はい」


その動作をぴたりと止めて、魁さんの名前を呼んだ兄の顔は……


「少し話がある」


最早、優しさとはかけ離れた冷徹なものだった。