「どうした?」
私の言葉を待っていてくれる魁さんに
「……わ、私は、……」
「ん?」
「私、は……魁さんと別れたく、ないっ!」
「……………………」
自分の思いを涙ながらに訴えてみれば
「───何で今の話の流れで、俺とお前が別れることになるんだ」
不機嫌さの滲む声音が返ってくる。
「だって、マーク兄さんに……」
「マークさん?」
マーク兄さんに、別れろって言われる可能性が高いんだもん! と、叫びそうなった声は続かなかった。
だって。
バタバタと、廊下を走って来る複数の足音が聞こえたかと思ったら
「「マリアっ!!」」
物凄い勢いで開いた扉から、今話をしていたその人が飛び込んできたから。


