マーク兄さんに会って、それを言われるのが一番怖い。 「なんて顔してんだよ」 急に黙り込んでしまった私の頭を、躊躇いがちに撫でてくる大きな手。 それは、いつもどおり優しくて。 離れていこうとするその手を、咄嗟に掴んでいた。 「マリア?」 そんな私を、心配そうに覗き込んでくる魁さん。 この温もりを失ってしまったら…… 「……っ……」 想像しただけで、絶望感に襲われる。 私は、この手を離したくないけれど。 魁さんは…… マーク兄さんに「別れろ」と言われたら、首を縦に振ってしまうだろうか。