「ランスロットさんが……」
「あぁ。その連絡を受けた10分後には、空港に向かっていたらしい」
確かに。
あんな時間まで連絡も入れずにいれば、優秀な執事様が動くのは簡単に想像がつくけれど。
「それにしても、日本に来るの早すぎじゃないですか? イギリスから来るなら、どんなに急いでも10時間は掛かりますよね? 兄さん達、たまたま近くに来ていたのでしょうか?」
「……………………」
私の言葉に、一瞬「は?」って顔をした魁さんだったけれど
「お前は、二日間も意識がなかったんだ。だから、早すぎじゃない」
言いたかった事を理解してくれたのか、眉尻を下げて困ったような笑みを浮かべた。


