───ん?
ちょっと待って。
先生は今、なんて言ったの?
「お、お兄さん達……?」
まさか…と思いながらも聞き返せば
「そうだよ」
返ってきた答えは、恐ろしいものだった。
「……………………」
うそでしょ!?
絶句する私に、眩しいくらいの笑顔を向けてくる先生だけど。
私の聞き間違いじゃなければ、その兄さん達が「もう少ししたら来る」って言ったんだよね?
「なんで……」
どうしてイギリスにいるはずの兄さん達が、もう少しで来れるのか。
だってイギリスからは、どんなに急いでも10時間は掛かるのに。
もしかして、仕事で案外近くにいたりしたとか?
そんな私の疑問に答えたのは
「お前があの女に拉致られたのがわかった時点で、ランスロットさんがマークさんに連絡を入れてる」
響先生ではなく、魁さんだった。


