魁さんや響先生?
そりゃ、わかるに決まってる。
何でそんなことを聞くんだろう?と不思議に思いながらも、こくりと頷けば
「じゃあ、どこか痛いところはないかな?」
今度は、痛いところはないかと聞いてくる。
どこかに異常がないか、注意深く観察している響先生に
「ぁ……喉、が……」
さっきから、ヒリヒリと痛む喉のことを伝えれば
「随分、声が掠れちゃってるね。少し、水分を摂ったほうがいい」
眉を下げて苦笑いをすると、魁さんをちらりと見た。
その視線に気がついた魁さんは、名残惜しげに右手を離すと、近くにあったサイドテーブルからミネラルウォーターのペットボトルを手に取る。
キャップを開けて、テーブルに置いてあったストローを挿すと
「これで飲めるか?」
飲みやすいように口元へ寄せてくれた。


