───ま、眩しいっ!
急に明るくなった視界に、ぎゅっと目を瞑る。
眩しすぎて、目を開けることができない。
「マリア?」
そんな私の様子を窺うように、名前を呼ぶ魁さん。
聞こえてきた優しい声音に促されるように、ゆっくりと瞼を持ち上げれば……
ぼやけていた視界が、段々とはっきりと見えてきて。
心配そうに覗き込んでくるダークブラウンの瞳が、目の前にあった。
「……ぁ、」
魁さんだ。
彼の顔が見えて、ホッと息を吐いたのも一瞬。
切れ長の瞳を大きく見開いたと思ったら、ものすごい速さでナースコールのボタンを押した魁さんは
『どうされまし……』
「直ぐに来てくれ! マリアが目を覚ましたっ!」
スピーカーの向こう側から聞こえてきた声を遮るように叫んだ。


