Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】





「すぐに出て来れるだ? 本気で、そんなこと思ってんのかよ」


思わず、鼻で笑っちまった。


「ほんと、めでてぇ頭だなぁ」


俺の言いたいことがわかっているのか、後ろを向いていた蓮が呆れた視線を暁に向ける。

確かに俺達は、少年法に守られている未成年者だ。

更生の余地があるという理由で、成人よりも刑は軽く済む。

この女の言うとおり、普通ならばすぐに出てこられるだろう。


……だが。

マリアちゃんの命を危険に晒した暁に対して、あれだけ露にしていた魁の怒りがそれで収まるとは到底思えない。


『───サツが関与しなけりゃ、俺がテメェを殺ってる』


あの時の言葉は、間違いなく魁の本心だ。

だとしたら……

今にも殴りかかりそうだった自分を必死に抑えてまで警察に捕まえさせたのには、何か理由があるはず。