平然と言ってのける暁。
「てめぇ、殺されてぇのか」
その言葉に瞬時に怒りが湧き上がり、吐き出した声が震える。
この女はマリアちゃんのあの状態を見ても、まだそんなことが言えるのか。
「なによ、今度は脅し? サツの前で、そんなこと言っていいの? あんた達も脅迫罪で捕まっちゃうかもよ」
俺達に向かって、くすりと口端を引き上げた暁は
「まぁ、このまま捕まっても、どうせすぐに出てこれるわよ。私達、未成年だし」
「……………………」
「確かにマリア・ウィンザーを拉致・監禁して殴ったけど、薬に関しては未遂だもの」
確信しているかのように、目を細めた。
───捕まっても、すぐに出てこられる?
未成年だから。
たったそれだけの理由で、彼女にしたことが許されるのか?
それが許せなくて、爪が掌に食い込むほど強く握り締める。
「───蓮」
いい加減、我慢の限界だった。


