「え……と、目が覚めたら誰も居なかったので、誰かを呼びに行こうと思って廊下を覗いてました……」 「……………………」 ちゃんと答えたのに、なぜか無言で私を見下ろしている魁さんは顔を顰める。 「あの……?」 「ベッドの脇に内線電話があっただろ?」 「え? 内線電話?」 そんなの、どこにあったの? 「見てないのか」 「……はい」 「まったく、気づきませんでした」そう苦笑いで返事をすれば 「お前が、部屋を出る前で良かった」 私を見て、盛大な溜め息を吐いた魁さん。