Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】





怖い。

急激な体調の変化に、恐怖感が沸き起こる。


「私が依頼した情報屋の名前は……クロ、です」


「───クロ?」


「はい」


「そんな情報屋、聞いたことあるか?」


「……知らねぇな」


「嘘ついてんじゃねぇだろうな」


「嘘なんかじゃっ……」


そんな私に気づかない魁さん達は、会話を続けていて。

こんなに近くにいるのに、まるで水の中で話しているように響く声はよく聞こえなかった。

このまま意識を失って目が覚めなかったら、どうしよう。

そう考えたら


「……か、いっ……」


朦朧としてきた意識の中、背中を向けている魁さんの名前を必死に呼んでいた。