暁さんのお父さんの会社が、もう無くなったって……
どういうこと!?
「無くなったですって…? あんたこそ冗談言ってんじゃないわよっ! ウチみたいな一流企業が、そんな簡単に消えるわけないじゃないっ!!」
怒りを露にして蓮さんを睨みつけた暁さん。
「一流企業だ? 笑わせるな。麻薬の密売と人身売買。表の顔に隠れてヤクザ顔負けの商売している会社が、一流企業だって言うのかよ」
それを鼻で笑った蓮さんは
「な、なんでっ……」
「そんなことまで知ってるのかって?」
彼女の言葉に、にやりと口端を引き上げると
「てめぇが、絶対に犯しちゃならねぇタブーを犯したからだよ」
「タブー?」
「マリア・ウィンザーに手を出したこと」
「……っ!!」
「あいつに手ぇ出さなきゃ、暁商事の裏まで徹底的に調べ上げることもなかったんだ。会社が潰れることもなかったし、てめぇんとこの親父が捕まることもなかったのに。なぁ、魁」
魁さんに同意を求めた。


