「ぎゃっ……」
思わず叫びそうになった口を、両手で押さえる。
───び、びっくりした!
何で、こんなところに魁さんが居るの!?
驚いて固まる私を、不思議そうに見ていた魁さんだけど……
「おい! 大丈夫か!?」
ぺたりと座り込んでしまった私に、慌てて手を差し伸べてくれる。
「びっくりして、足が縺れちゃいました。あはは……」
驚いて足が縺れるなんて恥ずかしすぎる。
ばっくんばっくんと、有り得ないくらい激しく脈打つ心臓の音が体全体に響いていて。
魁さんに握られた手から、振動が伝わってしまうんじゃないかと本気で心配になる。
「驚かせて、悪かった」
「あ、ありがとうございます。私が、勝手に驚いただけなんで……」
謝りながら手を引いてくれる魁さんに、お礼を言いながら立ち上がると
「───で、何やってたんだ?」
もう一度、同じ質問が返ってきた。


