暁さんの胸倉を締め上げて、ぼそぼそと何かを耳打ちすると 「……っっ……!」 驚愕の顔で魁さんを見上げた彼女の顔色は、益々血の気が失せていく。 「───言え」 追い討ちをかけるように、威圧感のある声が聞こえたけれど 「それだけは、言えないんですっ!」 もう一度、拒否した暁さん。 「もし言ってしまったら、何もかも無くなっちゃうっ!」 泣き叫んで、必死に訴えた彼女に 「安心しろ。てめぇには、既に何も残ってねぇ」 「……え?」 これ以上ないくらいの冷たい声が向けられた。