Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】





魁さんの言うとおり、私をここに連れて来たのは暁さんで。


「……………………」


今までそれがバレていないと思っていたらしい彼女は、何も言い返せなかった。

そんな暁さんに


「てめぇに、マリアの情報を流したヤツは誰だ」


更に凄みを増した声で問い質す。


「い、言えません……」


か細い声で拒否した彼女だったけれど。


「俺達が婚約していることは、両家の家族とごく一部の者しか知らない。そもそも書面で取り交していないし、どこかに記録が残っているわけでもない」


「……え?」


「なのにそいつは俺達の婚約どころか、苗字を変えて転校していたマリアの学校や本名を突き止めた。イギリスに行って調べ上げたとしても、絶対に出てこないような情報まで」


そこまで言って、一度言葉を止めた魁さん。