目の前で足を止めた魁さんを見上げて 「ゆっ…結城さんっ、違うんですっ!」 焦ったように口を開いた暁さんだったけれど 「あのっ、私っ……」 何かを言おうとした瞬間 「あ゛?」 「……っ……」 自分に向けられた不機嫌全開の低い低い一声に、言葉を失って押し黙る。 びくりと肩が揺れた後、顔を強張らせてカタカタと震えだした彼女に 「───何が違う」 「……え?」 「てめぇが、ここにマリアを連れて来たんだろうが」 私の方が震え上がりそうなほどの怒りの込められた声が発せられた。