不安そうな顔でもしてたのか
「すぐに戻る」
険しい表情を和らげて、ぽんぽん、と落ち着かせるように頭を撫でてくれる。
“ 大丈夫 ”
まるで、そう言われているようで。
初めて会った時から変わらないその温かさに、少しだけほっとする。
魁さんの言葉に頷いた私を見て、大きな手は名残惜しげに髪を梳いて離れていく。
ゆっくりと立ち上がり、葵さんに拘束されている暁さんの前へと踵を返した魁さん。
「……ひっ……」
どんな表情をしていたのかは、わからないけれど。
近づいてくる魁さんを見ていた暁さんの口からは小さな悲鳴の声が漏れて、顔は見る見るうちに青褪めていく。


