Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】





「…………は?」


暁さんの言っている意味が分からないとでも言うように、首を傾げた葵さん。


「まさかとは思うけど……マリアちゃんがいなかったら、自分が魁の婚約者になれるとでも思ってたのか?」


「なれるわよ。結城さんの婚約は、その女の兄貴が強引に進めた政略結婚なんだからっ!!」


葵さんの言葉に、さっきと同じように答えた暁さんは拘束されていない方の手で私を指差すと


「イギリスなんて外国の企業と手を組むより、日本の企業同士で……結城財閥と暁商事で手を組んだ方がいいに決まってる!」


早口で、一気に捲し立てた。



「「「……………………」」」


その勢いに無言になってしまった三人だったけれど……


「おい、聞いたか? なんかコイツ、おかしなこと言ってんぞ?」


わけわからん、って顔で葵さんに声を掛ける蓮さんと


「なぁ、魁。お前とマリアちゃんの結婚って、いつから政略結婚になったんだよ?」


からかうように魁さんを見る葵さん。

そして


「───なってねぇよ……」


心底嫌そうに顔を顰めた魁さん。