Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】



「どうしよう……」


一度、ドアを閉めて考える。

声を出しても人が近づいてくる気配は無かったから、きっと近くには誰も居ないんだと思う。

少し恥ずかしいけど、もう少し廊下に出て声を掛けてみようか?

ぎゅるるるる、と豪快に鳴り出したお腹もそろそろ限界だし。

ネグリジェを見られる恥ずかしさよりも、空腹に耐えられなかった私。


「よしっ!」


意を決して、そっとドアを開けてみたけれど……

少しだけ開けたドアの隙間からは、何も見えなかった。


「………………あれ?」


なぜか、真っ白だったはずの廊下は真っ暗で。

おかしいな? さっきまでは、明るかったはずなのに。

訳が分からず、首を傾げてもう一度覗き込もうとしたところで


「何やってんだ?」


「え?」


不意に、間近で聞こえてきた声。

それに反応して、思いっきり顔を上げてみれば


「……………………」


私の身長よりも、遥かに高い位置から見下ろしているダークブラウンの双眸と視線がぶつかった。