「どうしよう……」
一度、ドアを閉めて考える。
声を出しても人が近づいてくる気配は無かったから、きっと近くには誰も居ないんだと思う。
少し恥ずかしいけど、もう少し廊下に出て声を掛けてみようか?
ぎゅるるるる、と豪快に鳴り出したお腹もそろそろ限界だし。
ネグリジェを見られる恥ずかしさよりも、空腹に耐えられなかった私。
「よしっ!」
意を決して、そっとドアを開けてみたけれど……
少しだけ開けたドアの隙間からは、何も見えなかった。
「………………あれ?」
なぜか、真っ白だったはずの廊下は真っ暗で。
おかしいな? さっきまでは、明るかったはずなのに。
訳が分からず、首を傾げてもう一度覗き込もうとしたところで
「何やってんだ?」
「え?」
不意に、間近で聞こえてきた声。
それに反応して、思いっきり顔を上げてみれば
「……………………」
私の身長よりも、遥かに高い位置から見下ろしているダークブラウンの双眸と視線がぶつかった。


