Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】





それは、イギリスでも言われた言葉。

きっと真っ赤に腫れ上がった頬を見て、あの時のことを思い出してしまったのだろう。

でも。

間に合わなかったと言うけれど


「間に合い、まし、た……よ?」


「え?」


「魁さ…ん、ちゃんと間に合いました、よ。だっ…て、薬漬けにされなかったし、風俗に、も売り飛ばさ…れなくて、すみましたもん」


「……………………」


魁さんは、そうなる前に助けに来てくれた。

怪我もしてるし、顔も殴られて見られたものじゃないかもしれないけれど。

こんなものは、時が経てば治る。


「だ、か……ら」


大丈夫。

そう伝えようとしたのに


「「「あ゛?」」」


なぜか、ドスの利いた三つの声が重なった。