「ぐっ……」
呻き声が聞こえた後、鎖と一緒にゴトリと重いモノが落ちる音がして。
息苦しかった喉が楽になったと思ったら
「てめぇは、いつまでマリアの上に乗ってやがる」
怒気を孕んだ低い声が頭上に落ちてきて
「がはっ!」
視線を上げた途端、魁さんの回し蹴りで男が吹っ飛ぶのが見えた。
……え?
魁さん、いつの間にここまで来たの?
状況がまるで分かっていない私の目の前で
「ひっ、結城っ……」
魁さんが次にロックオンしたのは大男で。
情けない声を上げて仰け反ったところに、重い拳が顔面にめり込んだ。
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