Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】





───なに?


なにを、そんなに驚いているの?


「う、そ……」


みるみる顔面蒼白になっていく暁さんは


「……何で、此処に……」


ただ一点を見つめて、信じられないとでも言うように呟いた。


今度は一体、誰が来たっていうんだ。

誰が来たとしても、私がピンチということに変わりはないのだけれど。

そう思っていた私の耳に届いたのは……


「───てめぇら、なにしてやがる」


地を這うような低い声。


「……っっ!!」


瞬間、ビクリと体が揺れたのは暁さんだけじゃない。

私の背に跨っている男も。

薬を飲ませようとしていた大男でさえ、驚愕の表情でその声に反応する。


……そして、私も。

聞き慣れた声を聞いて、視界がみるみる滲んでいく。

力を失った暁さんの手を離れた顔を、声の主へと向けてみれば


「───…か、い…さ……」


そこには、黒服の男の頭を鷲掴みして、仁王立ちする魁さんの姿があった。